2016年2月2日火曜日

場所がよい(ローブリュー)

セブンチェアの正規代理店、フリッツハンセンのショールーム「リパブリックオブフリッツハンセン」がある袋小路の奥にあるバスク風肉料理「ローブリュー」。
まず、このお店、場所がよい。おしゃれな家具屋のショールームの前を通ってアプローチする路地は、すごく洗練されているわけではないが、雰囲気はいい。どの駅からも遠く、人通りが少なく落ち着いているのもいい。路地の奥ではあるが、ワザとらしい隠れ家風でもない。自然と落ち着いている感じである。

お店の雰囲気は全体的にかなりカジュアル。わざとなのか、入口は入ってすぐの目立つ場所にコート掛けがあったりする。客単価1万超えでここまでカジュアルスタイルな感じはむしろ珍しいかも。
お店は建物の1階部分だが、窓はほとんどなく、地下にいるのかと錯覚する。さらに隣の席との間隔がせまく、圧迫感がある。というわけで解放感は全くないが、むしろそれが、お店の賑わい感を強調していて、よくまとまっていると思う。

メニューは黒板に書かれたアラカルトから注文するスタイル。メニューの内容は変わるようだが、毎日ガラッと変わることはなさそうで、だいたい看板メニュー的なものはいつもある様子。

料理は、全てシェアOK。さらに、「メインは量を調整しますよ」とのことで、ありがたい。さすがカジュアル、助かります。

当方2人で、前菜2皿と豚ロースのグリエ、ガチョウのもも肉のコンフィ、デザートを注文。ガチョウもも肉は不器用な私でも食べやすかった。豚ロースは塊感ある形で提供され見た目がいかにもおいしそうでよい。量はこれでちょうどお腹いっぱいです。料金は2人で22000円。

豚ロースは塊で出てくるので、見た目にも楽しい。ちゃんと肉を食べたな、という感じになる。一番記憶に残ったのは、前菜の生ハムだったな。

こなれた感じのフロアのスタッフもお店の雰囲気にマッチしていて、雰囲気を盛り上げる。

価格なりに美味しいと思うし、店の賑わい感、立地のよさ、全てバランスがとれていると思う。
シェフはオーバカナル出身とのことで、納得。飲食店としての完成度は高いと思う。ただし、客単価一万超えでありながら、決め手に欠け、すごく再訪したいと思う店ではなかった。

ローブリューフレンチ / 表参道駅広尾駅
夜総合点★★☆☆☆ 2.9

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