最近、東日本で販売されなくなったカール。
旅先で販売しているのを発見し反射的に買ってしまった。
東京で今も販売していたら買わなかったのであろう。
見向きもしなかったはず。
「東京では買えない」ことには価値が生まれますね。
自宅に帰って食べてみる。
食べるの何年振りだろう。
昔はあまり意識していなかったが、ノンフライですね。
ノンフライなこともあり、味わいも、意外と現代風。
改めて味わって食べてみたところ、この商品なら今でも競争力を維持できると思った。
すごく美味しいとは思わなかったけども。
スーパーの棚に並んでいたら、たまには手を伸ばすかもしれない。
事実、大人の贅沢カールが販売された時には私も買った。
しかし、今日。カールは競争に敗れ、東日本からは撤退している。
それなりの味、長くやってきた知名度、ノンフライという現代性。
それらがありながら、なぜカールは市場で勝てなかったのか。
もちろん答えはそんな簡単には出ない。
でも、明治によるカールのマーケティング戦略を分析してみることは面白いと思う。もちろん、十分にマーケティング投資ができる環境を整えなかった経営上の問題かもしれないが、とにかくマーケティングがどうだったのか検証することで学べることがありそう。
「製品力があるように見えるのに、市場から撤退に追い込まれる。」これはマーケティングの教材の恰好のネタになる。
いつかビジネススクールの教材に使われるな。